【トラブル】「イラスト依頼 ひどい」と検索する前に対策するべき話
最近イラスト依頼系の記事を投稿して、ネタを調べる度に毎回思うんだ。
「○○ ひどい」って何やねんーー!
このように現在のGoogleはネガティブワードを検索する人が多いせい?なのか、サジェスト汚染が半端ない。しかも「イラスト依頼」って打つだけで「イラスト依頼 ひどい」とサジェストの検索候補の1番上に出てくる始末。
またSEO対策としてどのワードから自分の記事がアクセスされたかと、毎回確認しているのに「ひどい」のワードばかりで、もはや不快になるで……
というわけで、今回はわざとサジェスト汚染を利用する形でよくある「イラスト依頼のトラブル」についての対策法を解説したい。
ネットで良く言われている情報を元に、個人の目線で語るので、このようなワードを検索しない為にも、事前の対策を行ってほしい。
いきなりツッコミスタート(?)であったが、ここからは真面目に解説していく。まずは依頼を募集、受ける際にやってはいけないNG行為から!
それではどうぞ。
やってはいけないNG行為
無償で依頼を受けつける
まず無償で依頼を受け付けること自体が、今後のことを考えてデメリットしかないので紹介しておく。
最初に言っておくと、「〇〇描いて下さい」的なリクエストやお題箱ならそれに合わせて練習が出来て、人から頼まれた依頼としての少しは参考となる。そのためこれは無料で受けても構わない。
しかしこれが依頼だと当然話が変わってくる。
理由としては単純で、まずはイラストの価値が大きく下がってしまうためである。しかも安売りどころか無償なので、もし無償依頼が横行してしまうと、
「イラストの依頼はタダで受けるものだ」
と世間から認知されてしまい、イラストのビジネスとして破綻する危険性がある。
そのためイラストレーターという仕事が廃れ、今後絵描きが絵で食っていけなくなってしまうことから、絵描き界隈の中で無償依頼は最も嫌われている。
しかし絵描き初心者の中には、
「絵を描き始めてまだアマチュアに達していないレベルだから」
「有償で受けるほどの画力ではないから練習として」
といった理由で無償依頼を募集して、受け付ける絵描きもいるそうだが。おすすめはしないけど、もし引き受けるならそれなりの対価を貰うこと。
例えばSNSだと名前と顔を売る方法である。
アイコンなどを作成してその人に使ってもらうことで自分の絵の宣伝になるので、ある程度モチベーションは保てる。
またリアルだと友人に、食事を奢って貰うとか。
まあ、結局ネットで無償依頼を引き受けて顔を売るよりかは、リクエストの方が断然マシである。
もし顔を売るぐらいなら依頼ではなく、自分でフリーアイコンを作って、ばらまいて宣伝をすれば良いと思う。多分昔の私ならそうします。
例
フリーアイコンの提供を始めました〜!使用報告不要。
ただしご使用の際はプロフィール欄に、私の名前とID(@〇〇)を貼り付けて下さい。
商用利用、無断転載、自作発言禁止。
とかね。例をあげましたが、自分の絵を宣伝するなら、こっちの方法がまだ楽だと思います。相手とのやり取りや気遣いもないし。
要するに自イラストの宣伝方法が「依頼だけではない」ということ。もっと頭を使えってことですね。
あと無償で絵を描くなら、せめて個人が簡単に描ける絵を引き受けた方がいいか。
(ただしサイズの大きいフルカラーイラストを無償で引き受けるのは、時間がかかってモチベが保てないからマジでやめとけ)
「無償依頼のデメリットは他にも……」
修正が絡む依頼の場合だと、無償ではとんでもないことになることは間違いない。そもそも無償依頼なのに、修正も引き受ける時点で大分おかしいが。
特にその依頼者が無知な故に、何度も無料の修正を受けることになるだろう。
何度も沢山の場所の修正を求められるわ、
ようやく完成した直後に納品しようとしたら大きな修正を求められるわ、
またその修正が気に要らなかったらまた何回も何回も修正を求められ……以下ループ
もうやばいとしか言い様がないですよね。これでストレスを溜めない絵描きって、果たしているのだろうか?
また無料なのを利用して、依頼主が好き放題するとか(1番最悪なパターン)
少し誇張したとはいえ、依頼について分からない人がやりそうな行為として例には上げましたが、そもそも依頼について分かっていない時点で、クライアント失格とも言えるが。
逆に無償依頼どころか修正すらも無料で何回も引き受けて、それにムカついて晒したり、「イラスト依頼 ひどい」とか検索している絵描きも、もはや自業自得としか言い様がないですが。
もし無償で依頼を引き受けるなら修正なしと伝えておくか、修正のないリクエストを引き受けた方がいいか……
というか、リクエストでいい!(2回目)
その他無償依頼のデメリットは、
有償と違って実績として使いにくい
それより公開するべきじゃない。
何故なら依頼者側から「この人はタダでイラストの依頼を引き受けてくれる」と思われるためである。そのため無償依頼の実績はほぼ価値がないに等しいのだ。
後に画力も上がって人気になり、有償で募集したら無償より依頼が全く来なくなることも
この状況は出くわしたことはないが、もし無償絵描きとして周りから認知されたらこれからイラストで稼いでいくなんてほぼ不可能とも言える。
こうなってしまえば、最悪筆を折るか、垢を捨てて絵柄も変えて転生する他ないだろう。
というわけで、無償で依頼を引き受けたり、募集したりするのは、自分や周りの絵描きにとって損しかないのでやめましょう。
自分の絵を安売りする
じゃあ無償依頼がデメリットだらけで、損しかないことが分かったから有償依頼で受けつけよう。
A4サイズのフルカラーイラストを「500円」で。
ファッ!? え、そ、それ、本気で言っているのか……?
と思わず声を出してしまうほど、実はこれもNG行為なのだ。
ただし画力やイラストサイズよっては変わるので、500円の場合だと簡単なイラストアイコンぐらいか……
まだ実績もない初心者が受けるなら、このくらい値段みたいなことはよく聞きますが。
その一方でA4サイズは大きいし、しかもそのイラストが背景込みでキャラクターもしっかりと書き込んでいるなら、500円で受けるとしては不十分な値段である。
相場は人によっては様々だが個人的には、せめて初心者であっても最低「3,000円」で引き受けた方がいい。それが全身や背景、キャラが増えるのなら、それ以上の金額を上乗せするべきである。
無償依頼よりかはまだマシとはいえ、こちらもイラストの価値が大きく下がってしまうことから、絵描き界隈では無償依頼と同様に嫌われている。
相手とのやりとりや名前を晒す
修正の項目でちょこっと言ったが、むしろ無償依頼と同じく「晒し」も自分の首を絞めるような行為だと思っている。
特に晒しでよくあるのが依頼主とのやり取りでしょう。
何時までも経っても金銭を払わない、修正を何度も求められる……特に金銭に関しては催促しても返答なし。
その腹いせにSNSでやり取りや相手の名前を晒し上げてユーザーからの同情を求める。自分は被害者だと。
当然周りは同情することだし、その依頼主のことを悪として攻め立てる。
注意喚起として、そして今後このようなトラブルが起きないように、個人も晒しについては前まで肯定派であった。
しかし後ほどその行いは、返って裏目に出ることに気づいてしまったのだ。
それは「信用を失ってしまう」ことである。
またイラストレーターを目指しているもしくは活動している場合に、晒し行為は絶対に行うべきではないことに気づいたのだ。
特に晒しは悪い意味で、騒ぎが大きくなる。つまり炎上です。
SNSは拡散力が凄いわけだし、これで一気に自分の名が知れ渡ることになり、それどころか2chなどのまとめサイトにもそのツイートが晒され、匿名掲示板のネタとして扱われることに。
当然まとめサイトはサイトなので、Googleなどの検索結果に自分と相手のやり取りがネット上に何時までも表示され続けるのだ。
そのためこれを見た他の企業やクライアントからは、
「このイラストレーターは我々の機密情報を簡単に漏らすのではないか?」
と悪い印象を持たれてしまう可能性があるのだ。
せめて名前を隠せばまだ良いものの「相手の名前」やそれを特定出来るような情報を晒した時点で、自爆しているようなものである。
まあ、どんなに名前を隠そうが、特定出来そうな情報があれば結局は別のユーザーが名前を晒すわけですがね(これだから特定厨は……)
さらにこんなことも言いたくないが、
今なんてフリーのイラストレーターは山ほどいるわけだし、どんなに絵が上手けれ、信用出来ない人にわざわざ依頼する必要もない。
……ちゃんとした企業やクライアントからしてみれば、こう思われても仕方ないだろう。
だからこそどんなに相手が悪かったとしても、炎上させて周りの信用を損なうような行為はイラストレーターとして絶対にやってはいけないのだ。もし金銭の支払わないトラブルがあればSNSに晒して騒ぐようなことはせず、裁判に持っていけばいい話である。
一応ユーザーからの同情を集めて内心はスカッとすると思うが、結局は自分の信用を落とし、イラストレーターとしての仕事をわざと狭めるリスクがあることも忘れてはいけない。
あと逆に自分が悪いパターンもある。例えば依頼主側からちょっとした修正を求められてキレて、最悪そのやり取りを晒して皆からの同情を求める絵描きとか。
このような悪質な絵描きにならないためにも、自分がやれる要求には素直に引き受けることが、クリエイターとしての大切な行いかもしれない。
ただし安い値段で引き受けているのに、相手が何度も修正や大きな修正を要求したり、修正の説明の仕方が雑なら流石に悪質なので、今後からはその依頼主から依頼を引き受けないように。
また企業から依頼を受ける前に、その会社の評判も予め調べておくといいでしょう。
ひどい依頼が来ないための対策
修正(リテイク)の回数を決めておく
修正に関しては金銭と同様にトラブルがよく起きるものだと思っている。
簡単に描けるイラストならまだしも、書き込みが多いフルカラーイラスト(ゲームやアニメ系のキャラなど)にはしっかりとした回数制限を設けるようにはしたい。
またこれ系のイラストは修正に時間を大きく消費してしまう場合もあり、それを何度も引き受ける場合にはいけないし、もしその回数を超えたら追加料金の支払いを求めるケースが多い。
これによって何度も修正を行うとお金を発生させるリスクを伝えさえすれば、クリエイターに対して粗末な対応を予め防ぐことが出来ると思います。
線画以降や完成後の「大きな修正」はしないと伝えておく
これも修正の話になるが、こちらも依頼を募集する際に予め書いておくこと。
「大きな修正」とはイメージが付きにくいが、例えるなら完成したイラストに対して後からキャラクターのポーズを変えたり、アングルを変えたりの修正を要求すること。
これがラフの段階だったらまだ修正しやすいが、もし線画や色塗りをやっと完成させた段階にこんな要求をされたら、流石に修正を受けるなんて言えないでしょう。
折角完成させたイラストをまた一から描き直さないといけないですからね。
完成後に相手から大きな修正を求めないためにも、最初に修正の自由が効くラフを見せるようにしよう。
前払いサービスを利用する
過去に何度も話したことがあるが、依頼のトラブルがよく起きるのはTwitterが主で、そんな民度の悪い場所でDMを開放して依頼を募集するのはまじでリスキーだと思っている。
何故なら気軽に依頼を募集できて相手から依頼を求められやすい分、タダで引き受けてとか言い出したり、報酬が安かったり、何度も修正を要求したり、支払うことなくとんずらしたり……といった依頼に対して無知なユーザーが非常に目立っているからだ。……晒しを調べた限りでは。
だからこそあのような場所で依頼を募集するよりかは、前払いシステムを利用できるサイトを利用した方がいい。
これらスキルマーケット系のサイトで、前払いシステムがあるのが特徴である。
もしこれらサイトを利用すれば、相手が金銭を支払わずとんずらするケースも避けられるし、依頼の詳細(修正回数など)を書くことができる。
また無償依頼も禁止されているので、相手から「タダで描いて」的なものに合うことはないから、利用する価値は十分にあるだろう。
ちなみに一つのサイトだけを登録したところで、依頼主が登録していないサイトもあったりするので、両方登録しておくことをおすすめします。
最後に
ちなみに自分の過去話になるが、数年前にリアルで親の知り合いからガチの依頼を実際にこなしており、その時には何度も修正を求められたことがあった。
しかしこの時は既に、
相場に合った対価(報酬)を途中から頂いていたこと、
個人が簡単に描けるイラストだったこと、
自分が描いたイラストの中には褒められていたものがあった
ので、そんな相手からのどんな修正に対してもモチベーションを常に保てていたそうな。
しかし予め依頼の詳細や料金表(最低金額)を公開しているせいか、ネットを通じての依頼はまだ来ていない。
逆に詳細を書かずにTwitterのDMやお問い合わせだけ設置してお仕事募集をして、安い値段で依頼を送られるよりかはマシなので、最低金額の提示もおすすめしたい。
中には今回紹介した対策を参考に依頼の詳細を書き、スキルマーケットサービスを利用してちゃんとした依頼を募集したとしても、結局はやり取りなどでトラブルが起きることもあるかもしれない。
でも最初のうちは上手くいかないと思うし、依頼をメインに活動したいのならそれを受ける覚悟で募集するべきなのだろう。
依頼をこなして徐々にスキルや実績を積めさえすれば、明らかに予算が少ない依頼を見分けて避けるといった様々なトラブルを未然に防ぐことも可能だと思うので。
自分も現状イラスト依頼をメインで稼ぐつもりはなくページを設置するだけして、依頼が来ないどころか依頼のトラブルを経験したことがない絵描きだが、やはり上記の考えを持つべきだなとは感じている。
もしイラストの依頼が向いていないのなら募集するのをやめればいいだけの話だし、ただイラストで稼いでいきたいのなら他の方法を利用した方がいいでしょう。例えば、
- 自分で描いたグッズを販売する
- Skebかpixivリクエストで修正のない有償のリクエストを募集する
- YouTubeで稼ぐ
- ブログで稼ぐ
イラストで稼ぐ方法は依頼だけじゃないですからね。だからもっと頭を……
というわけで、今回はイラスト依頼でやっていないこととトラブルを未然に防ぐ対策法について解説してみました。
正直個人は依頼を受けた回数がまだ少数レベルの絵描きですが、流石にこれはヤバいだろうと思う依頼募集方法も少なくは無かったので、個人目線で色々と思うことを話させて頂きました。
イラスト依頼のトラブル解決対策記事はネットに沢山あるが、やはり経験豊富なプロのイラストレーターの方が参考になりやすいので、調べるなり、書籍を買うなりして、イラスト依頼を募集するといいでしょう。
最後におすすめの「イラストで稼ぐ戦術書籍」を紹介して終えようと思います。
今日はここまで。
ではまた
おすすめの「イラストで稼ぐ戦術書籍」
無名や実績がなくても稼げる戦術や画力はあるのに仕事が全くこない理由など、表では言えないような伝授法を解説している電子書籍。
また電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」に加入していると、無料で読めるので、単体で購入するよりお得です。
前者はイラストで稼ぐ方法をメインで解説しており、後者はイラストが上手くなるのをメインに解説しているがイラストの仕事についての解説もあり。
実際に評価も高く、有名な戦術本たちなのでおすすめです。