【過去話】独学の暗黒期? 今の絵柄になった最大のきっかけである版権絵(COJ)を振り返ってみた
前回はリアル寄りである真・三國無双(三ムソ)のゲームを元に等身イラストを描き始めたことや専門学生時代にオリジナル絵を沢山描いてきたことを振り返った。
今回は独学編ということで専門学生時代以上にデジタルイラストが大半。てか、デジタルイラストしか描いていない件!
というわけで「現在のオリジナル絵をあのクオリティで描き続けられたこと」や「絵柄のことを理解させた」きっかけを作ったとも言える、とある版権絵制作の数年間を振り返っていきたい。
ちなみにとある版権とは「コードオブジョーカー(COJ)」のことで、前回の三ムソとして捉えておいてほしい。それではどうぞ。
今の絵柄になった最大のきっかけである版権絵(COJ)を振り返ってみる
現在の通常等身の絵柄を作ったきっかけのキャラ「ルキフグス」と「ロキ」について
公式絵
左「ルキフグス」右「ロキ」
久しぶりみたが、相変わらずカッコイイ!愛は語れるが長くなるので省く……
前回はおじさん好きと言う事でおじさんキャラがいたが、今回はイケメンのみに。
イラストレーターについて
またこれらはカードイラストであることから、それぞれイラストレーターが担当しているのが特徴。ルキフグスはぽしーさんで、ロキはRARE ENGINE(レアエンジン)さんですな。
結論から言うと、今の自分の絵柄を安定させたきっかけはこのイラストレーターたちで間違いないと思っている。
まあ、特にルキフグスを担当したぽしーさんが強いかな。自分が目指す絵柄としては今でも参考に出来るレベル。勿論レアエンジンさんも凄い方だけど、かなりリアル寄りなので参考にするのは厳しかった……(ロキに関しては仮面を被っていたから、問題なく真似出来たが)
しかもルキフグスの絵はあまりにも見すぎて、色んなフェチが生まれてしまったのも事実。イケメン、長髪、帽子、手袋、細マッチョ?、太もも?、サイハイブーツ……
現在オリキャラのアル様が出来たのも、このフェチがあったお陰なのだ。
だが両方とも厚塗りであったことから、ブラシ塗りであった身としては一部の塗りが参考に出来なかった。難しいし、時間がかかると思っていたはず。
とりあえずは線画や髪の表現、服の基本など簡単なところから真似ていた感じ。
というわけで、ここから過去絵を紹介する。ちなみにルキフグスが大半です。
初描き時のルキフグスとロキ
過去に何度も説明してきたが、改めて語りたい。まずは初描きルキフグスから。
個人の最大の黒歴史駄作にして、これ以降自分を遅筆絵描きにした初描きルキフグス。
そのため画力や構図など褒める要素が少ないだけでなく、3日ぐらいで仕上げたものなので絵柄については専門学生のオリジナル絵と変わらない気がする。
またブラシ塗りにスタイルを変えたから、特に目立っていたのが「目の立体感のなさ」。次の初描きロキにも言えることだが、しばらくはこの形が続いたそうな。目だけでも絵柄が変わるとも言えますからね。
まあ裏を返せば個性があるとも言えるが……どっちみち下手に見えるのは変わりなしや!
その代わり公式絵に影響されてか、太もも塗り方が異常に上手い。絵描きによっては太ももの描写が難しいと感じている部分なので、唯一褒める要素かもしれない。
ちなみにこの3年後には、「そんな黒歴史イラストの感じを残しつつ、それを見ながら下から描き直す(リメイク)」というかつてないほどの挑戦を行ったとされる。
続いて初描きロキ。初描きルキフグスよりかは数倍マシで、それぞれの合成レイヤーを使ってキャラの見栄えを良くしているのが特徴。
ちなみに背景は無料の素材ブラシを使用しているがただ貼り付けるようなことはせずに、色変えやぼかしをして奥行き感を出している点は、今でも素晴らしいと思っている。
あと公式絵から描き方を教わっていないのに、自力であんな髪型を描けたのも逆に凄い。クオリティは微妙だが陰影も公式に寄せていたので、良く見ているなと感じた(流石に1ヶ月をかけて描いたお陰ともいえる)
アナログ練習
流石にこの段階であの初描きルキフグスが黒歴史だと気づいたのか、ついにルキフグスの顔の練習をし始める。
そろそろ目の形が今のような形になりそうな。そんな練習絵である。
半年間をかけても黒歴史。しかし……
ルキフグス含めたゲーム内でも良く使用している3体の紫ユニットをかっこよく並べたかったイラスト。
元々は黒歴史だったが、最近は黒歴史どころか駄作に行きそうなレベル。
何故このような評価かというと、カメラの引きが強すぎるせいで表情が見えないのが原因かなと思っている。
そのため折角描いた彼の横顔が、カメラの引きのせいで台無しになっているのだ。
初描き時を超えるほど練習したことが分かるぐらい結構上手くなっていたのに、これは痛いミスである。その他にも迫力がない、なんか微妙、かっこよくないなど、とにかく今は見たくない。そんな一枚絵である。
実際は人外キャラ二名のせいで半年で60時間をかけたとされるが、どんなに時間をかけても結局は黒歴史になるんですよね。
特にいいね数も過去最低で、複数人のキャラを並べたというのが原因だったと思っている。集合絵とか二人組って扱いがムズイね
このような散々な結果となってしまったため、現在は一枚絵に半年以上もかけたり、2人以上のキャラを並べたりすることを控えているが、この事に気づくのは1年後だったりする。
しかし夜の背景に合わせて乗算レイヤーをキャラ全体に馴染ませているのが、最大の特徴。言わば「逆光効果」である。
ちなみに異形頭キャラだがこの効果を取り入れ始めたのは、ハロウィンイラスト2018が最初だったりする。
これにて自分は暗い絵や夜が好きになり、仕上げに乗算レイヤーを上から重ねるのだった。
ルキフグスリメイク2019
3D素材の背景をまさかの下塗りするという、加工が出来ることを知らなかった1枚。
暗い場所であることから仕上げにフチを加えたり、ソフトフォーカス表現をしたのはここから。
ちなみにソフトフォーカスとは写真で使われている用語。柔らかい印象に仕上げるのだが、今はあんまり使用していない。
ルキフグスとカオス、カラールキフグス練習、ルキフグスリメイク2020
絵柄安定期。
100時間をかけたとされており当初は傑作評価していたが、今は黒歴史と化した「ルキフグスとカオス」
構図は悪くない、気合いを入れているのが分かるんや……でも塗りが簡素すぎて合わねぇ!
これ以降、ブラシ塗りから厚塗りに検討させたのだった。
ルキフグスのバストアップカラー練習。
今でも難しいと言わしめているフカン顔だが、これに関しては1番マシだと思っている。片目隠しているからでしょうかね。
特に目の形が昔と比べて大分上手くなっていることから、ようやく目の描写が安定してきたイラストとも言える。
塗りや仕上げが一気に進化。ルキフグスリメイク2020。
下から重力を感じさせる出来で、キャラだけでなくシンプルな背景にも気合いを感じられる1枚。
実際のゲームでも守りに徹することが多いキャラであるため、その設定を表現できるぐらい成長したと感じた。
最後のブラシ塗りにして、全身絵「ロキ2020」
一枚絵のキャプションを考えて、書き始めた件。
今までカラーイラストで膝から下を描いて来なかったため、このような全身絵を気合いで描いたのは初。
全身絵の難点として表情が見えにくいのもあったが、塗りは気持ち濃い色を乗せて、かっこよく仕上げたつもり。
そしてブラシ塗りとして長年お世話になってきた「アナログGペン」を、このイラストをもって手放すことに。
ちなみに過去に使用した氷や新たに登場した斬撃もクリスタの素材ではあるが、素材感はあまりないと言ってもいい。
要するに、加工技術、ようやく身についた。
厚塗りと立ち絵の練習イラスト
というより、この教本で紹介されていた厚塗りとブラシ塗りを合わせたもの。線画も今までと全く違うため苦戦すると思われたが。
ちなみに線画ブラシも塗りブラシもこの教本でついてきたやつを、現在に至るまで使用し続けている。一応線画ブラシのみは好みで硬さを上げてカスタマイズしているが。
特に初期から付いている「塗り&なじませ」は「指先ツール」と共に重宝した。指先だけでええやんって思っていた自分が情けないよ
またブログでもメイキングとして紹介している通り、厚塗りが自分に合っていたことから、ようやくかっこいい絵柄に相性のいい塗り方を見つけた瞬間。
こうして現在の絵柄が安定することとなり、オリジナル絵のほとんども現時点で「黒歴史な印象」を抱かなくなった。
最後に
今回ネガティブな考えに陥った理由としては、何時までも自分のイラストに人気が出ないことと、それに追い討ちをかけるかのように制作時間をすらを無視して暴言を吐く者(過去)がいたためだと思っている。
その結果として一時期は人間不信に陥っていたが、自虐することは変わらず、性格も現在に至るまでひねくれることになってしまった。
高校生や専門学生時代では、ポジティブな思考が強かったけど。
現在はもう見る影もない、ネガティブが多めな考えに陥ってしまった。
特にアイコンやイラストが暗くなったのも、今までの過去の影響が強かったからこそ言える。
しかし過去を振り返った結果としては、絵柄よりも「あること」を優先していたからこそ、今の絵柄があると思っている。
それは絵柄作りよりもただ「絵が上手くなりたかった」という非常にシンプルなものだったのだ。
学校に通うだけでなく、沢山の教本(30冊以上)を読み、今まで一生懸命学んでいた。勿論これらを解説しているのは、活躍しているプロのイラストレーターたちだろう。
さらに版権キャラだって自分が大好きで、かっこよく描きたいから、上手い公式絵に寄せるべく観察することが多かった。それは尊敬に値するわけだし、今後のオリキャラを作る参考や絵を練習するにはもってこいだったのだ。
要するに今の絵柄が確立したのは、「絵を上手くなるべくプロたちから色んな描き方を自分から進んで学んでいき、取り入れて、描き続けた結果、勝手に身についてきたもの」だと、今回を振り返って思った。
何だかんだ後半は反省ばかりであったが、この過去の反省を活かしてね、画力が上がれば問題はないと思っている(勿論周りの評価も大事だけど)
あの投票では自身の完璧主義な故に、個性より「影響」が強かったけど、いつかはそれすらを上回るような「個性の強い絵柄」が作れるように頑張っていきたい。
まあ、直ぐに作るのは無理だと思うし、何ならいきなり大きく変えてたところで逆にスベる可能性もあるから、今まで通り少しづつ変えていくつもりだ。
以上。悩みを自力で解決、今後の画力向上の為に過去を反省する記事でした。
今日はここまで
ではまた