イラストメイキングを投稿するメリットについて解説【クリスタ タイムプラス】
メイキングはいいぞ!!
最近メイキング動画をTwitterやYouTubeに上げ始めた自分が、イラストメイキングを上げるメリットについて解説したい。
これを読んで「メイキング動画作って皆に見せたい!」と思って頂けたら幸いだ。
いや、「メリットよりかはメイキングの作り方さえ知れたらいい」って方は、目次を開いて【メイキングの作り方】まで飛んで下さい。
それではどうぞ。
【その1「復習や振り返り、今後の勉強に繋がる」】
早速結論を出すなら、「完成絵しか保存しない」のと「ラフから完成絵までを順次保存する」のとでは、今後の画力向上に響くと思っている。
何故なら『過去の制作過程を見ることで色々と学べることが多い』からだ。
またデジタルだと作業途中のファイルを分けておくことで、過去絵をレイヤーごとにそれぞれ確認出来る(ちなみにファイル分けするのは、『制作途中で重くなるのを防ぐ』ためでもある)
その後、
「色塗りのファイルでは、こんな風に色塗りと影塗りをしていたのか」
と、過去の自分から学ぶこともある。
まあ、レイヤー分けは置いておくとして、もし自分の画力に自信があるのなら、メイキング動画を見た絵描き初心者も学べることがある。自分のためでなく「絵描き初心者のために」公開して損はないのだ。
一応遅筆を直したい絵描きが、自分の描いたキャラクターの立ち絵イラストのメイキングを確認する例え話をしよう。
【例】
- 「最初はラフを描いて、線画を描いている」
- 「線画は顔から描き始めたのか。しかし随分と手直しが多いな」
- 「やっと色塗りかー でも線画の制作時間がかかりすぎ。何が原因だったのだろう?」
今後の画力向上を考えるなら、ただ見て終わってはいけない。自分で「原因」を探し出すのだ!
【答え】
- 「最初はラフを描いて、線画を描いている」(ここまでは順調そう)
- 「線画は顔から描き始めたのか。しかし随分と手直しが多いな」(線画制作時。手直しが多い=時間がかかっていることが分かる)
- 「やっと色塗りかー でも線画の制作時間がかかりすぎ。何が原因だったのだろう?」(線画作業を行う際、「顔から描き始めた」ため。)
だから、
「次からキャラの立ち絵を描く時は時間のかかる顔を後回しにして、簡単に描けるところから描き始めよう」
とこのような反省点を見つけて、次に活かすことができる。単純かもしれないが、○○の原因に気づけるだけでも成長度合いは変わってくるはずだ。
【余談】
これは自分が専門学生だったから、言えた話しでもあって、とあるデッサンの講師が言っていた方法で、当時のことを思いつく限り書き出すなら、
「制作途中の絵をスマホなどで撮ったりして、保存しておこう」
「そうすれば、次に新しいモチーフを描く際に最初の描き出しが分かる」
「さらに後から絵を振り返り、学ぶこともある」
と。
ただしこの方はアナログ画家で有名な方なので、写真で順次保存はアナログ限定か。一応頑張れば動画も撮れるが、ガチで撮影するならカメラとか照明などの機材集めは大変そうや
【その2「トレパクを疑われない」】
この単語、さぞヤバい。
しかし勘違いして欲しくないのは、トレースは絵の練習法の1つ。もし相手の絵を練習でトレースしたとしても、その絵をネットに上げなければ何の問題はないのだ。
しかし例え、トレースをしないで絵を描いて完成絵をネットに上げたとしても、線を合わせて(勝手に)検証して疑いをかける悪質ユーザーが存在しており、酷い場合には、「輪郭が一致した」だけでパクリと決めつけられたり。怖ぇよ。
丸も駄目、三角も駄目。
じゃあこの際、学園ハン〇ムみたいに顎を尖らして長くするしかないってことか。だから怖ぇよ。
特に人間なんて人体の構造やポーズも限られているし、わざとズラしたところで、今度は「作画崩壊」とか言われる始末。
もう愚痴しか思い浮かばねぇーー!!
取り乱して失礼。「むしろこんな絵すら見た事ないのに、トレース疑惑かけられるのおかしくない??」と、さぞ時間をかけた創作物を中傷&侮辱されて腹が立つことでしょう。
だからこのような疑われた時の為に、制作過程…… つまり「メイキング」を公開することが今のところ1番の対策方なのだ!
特にラフは絶対に保存するべき。
何故ならどんなに上手かれ、下手かれ、何にも描かれていない白い用紙に絵を描くのなら、最初に「ラフ」は必ずと言っていいほど取るからだ。
もっと簡潔に言うならば、「ラフから線画作業」に移る感覚で。
いきなりラフ作業をすっと飛ばして、キャラの目や輪郭、その他身体の形を重なり線なしで完璧に仕上げるなんて、なぞり書きでない限り無理だからだ。
そのためラフ絵を必ず手元に残しておけば、疑われた際の証拠として見せることが出来る。
またラフ絵だけでなく、線画や色塗り、仕上げまでの工程を見せさえすれば、流石に「トレパクしている」なんて言葉は出ないはずである。
【これは実際の質問箱でも回答をしている】
もしこれだけ証拠を出してもまだ疑うなら、ただの私怨かアンチ、絵描きを落としたいだけの悪質ユーザーだ。Twitterならば、即ブロックしよう。
【メイキングの作り方】
ということで、最後にメイキングの作り方を。
メイキングといえば動画が代表ではあるが、やはり容量がキツく、特に低スペックPCとかスマホとかで長時間絵を描いている絵描きにとってはキツい。しかも描いている途中から重くなるというデメリット付き(キャプチャーソフトを使用した場合)
しかし最近のクリスタには「タイムプラス」という機能が導入されており、しかも動作が軽いのが特徴だ。
【クリスタダウンロードサイトリンク】
1番売れてるグラフィックスソフト【CLIP STUDIO PAINT】
フルスクリーンではないため作品をズームすることは出来ないが、メイキング動画を録るならこっちをおすすめしたい。
また撮影方法も非常に簡単で、「ファイル」→「タイムプラス」→「タイムプラスの記録」を入力するだけ!
そしてタイムプラスの書き出しをする場合。オプションは画質をあまり落とさない程度にお好みでいいが、Twitterに投稿するならビデオの長さは「60秒」保存が良いだろう。これ以上に長いとツイートが失敗するためである。
が、やはりファイル書き込みが多くなるほど重くなっていたので、この上記のキャラの立ち絵も線画や色塗り合体させた新規ファイルのものになる。
こんな風に重くなる場合は、「ラフ、線画」「色塗り」「背景、仕上げ」とそれぞれのファイルを分けておくといいだろう。
【参考】
それでも動画を繋げなくてはいけないが、フリーズして最悪データが破損するのを防ぐなら、分ける手も悪くないか。
↓また動画を撮るのが厳しいのなら、1時間おきに画像を保存して後からまとめて公開する手段もある
【参考】
https://www.pixiv.net/artworks/87023130
1時間おきの画像を動かすソフトは色々あるが、すぐに投稿が可能なpixivの「うごくイラスト」がシンプルで使いやすいだろう。
実際に自分も去年の12月から本格的に始めており、1時間おきに保存したものをブログにメイキング記事として必ず上げている(本気絵のみ)
本来は遅筆を抜け出すために正しい時間を測りつつ、今後の制作過程の振り返りとして利用していたが。あとトレパクの疑惑にあった際の証拠としての使えるなら、まさに一石二鳥である。
そして一つの作品として、動画編集に力を入れるのもあり。YouTube投稿だとサムネイルや音楽も。
サムネイル参考↓
今は何だかんだメイキング動画も撮りやすくなっているので、これを機にラフから完成までを撮影して色々と研究してみては如何かな。
今日はここまで。
ではまた