【後編】クレムリン軍団がリストラされた理由について考察してみる【空白の18年】

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この記事は後編になります。まだ見ていない方はこちらを読んで下さい。今回も辛辣な内容を含みますが、前回よりは大分緩いです。が、それでもファンの方はご注意下さい。

一応10年前以上のゲームなので普通にネタバレ前提で語りますが、もし知りたくない方はスクロールしないで下さい。

それではどうぞ。

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ドンキーコング完全新作でクレムリン軍団が復活することを願って、レア社時代のクレムリン軍団が活躍する作品をいっぱい楽しもう。


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まず復活して欲しいのか?

良く過去記事内では「復活してほしい、復活してほしい」と散々行ってきたわけだが、今は考え方が変わったので、本編に入る前に紹介。



まず大前提として、クレムリン軍団が復活してもしなくても構わないファンです。

何故なら彼らが登場しなかったとしても、ドンキーコングというゲームの面白さは変わらないということが、リターンズ以降で証明されていたから。

以前の自分はリターンズ以降の2Dドンキーのプレイ動画を一部見るだけで済ませており、最初こそ「クレムリン軍団がいないし別に買って遊ばなくて良いよな……」って考えていた。


と、純粋に愛しているクレムリン軍団ファンとしては後輩の敵勢力の活躍をこの目に焼き付けようと、Switch版トロピカルフリーズとリターンズHDを初プレイしたわけで……

プレイした感想を一言で表すなら「何で今までプレイしてこなかったんだ!」と予想を遙か彼方へ行くレベルで衝撃的だったのだ。

そうです。高難易度横スクロールアクションゲームとしての完成度が非常に高かったからだ。

プレイヤーを楽しませる様々な演出や初見では分からないような隠しアイテムの見つかりにくさ、そして何度もミスしても続けたくなるようなステージ設計……

リターンズは初代スパドンをリスペクトしたステージ作りとアレンジBGMが大半となっていて、新鮮さより懐かしい気持ちが多くなったし、当時Wii版をプレイした方が神ゲーというのも納得いった。

当初はお助けアイテムの少なさなどから超高難易度だったが、HD版では初心者向けの「モダンモード」が実装されているので、より難易度は下がっている。



が、それを正統進化したトロピカルフリーズが一番やばくて、2の頃から好きだったディクシーが使えたのも大きかったが、何よりBGMが神過ぎる。

はい、この作品、スパドンでお馴染みの有名作曲家「デビッドワイズ氏」が担当しているんですよね~

前作はほとんどアレンジBGMだったのがここでは新規がほとんど。
しかしスパドン1、2のBGMのフレーズが一部入っていたり、そのままアレンジされている曲もいくつかあったので、古参も新規も楽しめる内容となっていたのだ。

その他にもリターンズから改善された要素や全体的に難易度が下がったものも多く例えば、

  • リターンズで鬼畜だったトロッコやロケットバレルも障害物にぶつかっただけで一発アウトにはならなくなった
  • 久しぶりに水中に入れる上に攻撃が出来るようになった(リターンズでは何故か一発アウトだった)
  • バナナ100本を集めるごとに『コングパウ』という必殺技を使って周りにいる敵を全滅できるようになった
  • 敵勢力は『ザ・スノーマッズ』なのでクレムリン軍団は再登場出来なかったが、それでもクレムリンを彷彿とさせるモーションや攻撃を仕掛けてくる(特にラスボスの攻撃モーションがクルールの再現そのもの)
  • switch版では最強の性能を持ったファンキーコングを使用可能に。など

そしてステージの魅せ方もパワーアップしていて例えば急に3Dに切り替わる演出もあるので、もうこれを超える2Dドンキーを作るのは無理なんじゃね?って思うようになった。

それぐらいこのトロピカルフリーズは今プレイしても楽しめる衝撃的なゲーム内容だったのだ。特にリターンズHDをプレイした方にはおすすめしたいレベルに。

ちなみに以前から自分が今までプレイしてきた2Dドンキーの中で1番好きなシリーズは何か?って言われると、知る人ぞ知る隠れた神ゲー「ジャングルビート」だった。

つまりクレムリン軍団不在のシリーズが今まで1番だったわけ。次点でスパドン2だった。

アレは当時、マジで面白過ぎてよく筋肉痛になってました(笑)。

クレムリン軍団が好きなのにも関わらず彼らが登場していない作品が好きなのも、ドンキーゲームらしさのパワフルなアクションと爽快感があったもの大きいことだろう。あのゲーム、慣れればそこまで難易度高くないので。




しかし仮にリターンズでクレムリン軍団が続投していたとしてもそこまで変わらなかったのでは?と、最近思ったのだ。

実際に前編にて以下のあらすじをクレムリン軍団に差し替えてみたものを試しに作ってみたところ、

リターンズでクレムリン軍団が懲りずに悪役として登場!なんと今回は怪しい催眠電波(洗脳)で動物を操って島中のバナナを盗んでいるぞ!今こそドンキーとディディーの出番だ!クレムリン軍団からバナナを取り戻せ!

トロピカルフリーズでも引き続き登場!今度は強力な機械で猛吹雪を起こしDKアイランドを氷漬けに!ドンキーたちは島から追い出されてしまった!クレムリン軍団に乗っ取られた故郷を取り戻すためコングファミリー4匹の冒険が始まる!

とこのように新鮮味が感じられずむしろ「他の敵役がやってほしい」ほどだった。

ていうか、ストーリーがないようなものだし、とりあえず「悪者から○○を取り戻せ!」っていう子供でも分かる凄く単純な話なので、もしこれをクレムリン軍団でやるならもっとストーリーを練る必要はあったと思っている。





要するにドンキーゲームらしく高難易度アクションと爽快感を重視したゲーム性であるならば、間違いなく買うつもりのでそこは誤解なきよう。

最近スプラ3のサモランの全ステカンストの影響で高難易度ゲームにハマりました。若いうちに動体視力と精神力を鍛えておきます。
スプラ3もトロピカルフリーズも神ゲーなので、アクションゲームが得意な方は勿論、特に時間をかけて己の精神力を限界まで鍛えたい方は是非買ってみてね〜!

では、ここからは自分が考えるクルールたちがリストラされた理由について考察してみよう。それでは本編へどうぞ。

クレムリン軍団が最後に登場した作品にてクルールの野望の規模がデカすぎた

と聞いたら古参がまず思いつくのがドンキーコング64か。

確かに移動要塞の大型レーザー砲を使って「DKアイランドを吹っ飛ばす」っていうティキ族やザ・スノーマッズですら考えつかない、ヤバいことをしでかそうとしていたわけだが。

あのスノーマッズの大ボス、ロードフレドリックですらドンキーたちを追い出した上で「南国を雪国にしつつ乗っ取り」だけで済ませていたのに、クルールは「レーザー砲で直接島破壊」ですからね。発想がぶっ飛びすぎやろと。


これもスパドン1〜3で幾度となくドンキーたちにコテンパンにされてきたので、

って意気揚々としていたのに、部下(クリッター)のドジやサボり、そして一部の裏切りによって、最終的にはドンキーたちにやられるという悪役のお約束を晒す結果となってしまった。

まあ、原作での島破壊は未遂に終わったものの、もし成功していたら悪事の規模としては大きかったわけだが、実はこれではなくて、その64以上に悪事、いや、クルール自身の野望の規模がデカかった作品をご存知だろうか?






はい、知る人ぞ知る「ジャングルクライマー」ですね。

主なあらすじとしては、

南の島「さんさん島のさんさんビーチ」にて、バカンスに来たコングファミリー。

遊び疲れて腹が減ってしまったドンキーはディディーから「お山のてっぺんにすごく大きなバナナがあるよ!」と告げられる。さらにクランキーからもあのバナナを取ってこいと言われたので、早速クライミングで頂上を目指すことにした。

そして彼らが山頂に着いた頃にはクレムリン軍団とそのボスキングクルールが、『バナナ星人』から『クリスタルバナナ』を奪い、世界征服を企んでいた。

そして新開発したワープ装置を使って彼らが去ったのと同時に、ドンキーたち一行が到着。先ほど地上で見たすごく大きなバナナ……いや、バナナの形をした宇宙船が襲ってきたのだ。何とか倒すと、そこにはバナナ星人が。どうやらクレムリン軍団の仲間と勘違いして襲っていたそうな。

誤解が解けた後はバナナ星人を助けるために、そしてクルールの悪事を阻止するためにドンキーとディディーはクリスタルバナナを取り戻す冒険に出るのだった。

序盤だけでも結構長いね。

とこのように、最初こそクルールは3と同様に世界征服を企んでいたわけだが、何だかんだあって、宇宙を飛び出したのをキッカケに最終的には「宇宙征服」にチェンジ。クリスタルバナナの力に狂わされたんかと思うほどに、野望が限界突破することになった。

あのバナナ星人曰く、クリスタルバナナには『スーパーパワー』を封じ込めているそうな。安直な名前。



まあ、要するに強い奴が使えばとんでもない力を身につけるのは言うまでもなくて、実際にクルールが使ったところ「巨大化」したのだ。

これだけならまだしも、なんとその強さは半端なく、口から火を吐いてきたり、強風を起こしたり、隕石を降らせてきたりともうやりたい放題。64みたいに終盤で超展開になるのがここでも起こったわけだが、それにしても無茶苦茶過ぎる。
絶対に宇宙征服してやる!って強い意志を感じるぞ(?)



そしてこの作品自体が、従来の2D横スクロールアクションゲームではなく、トッテをぶら下がって登るクライムアクションゲームなのも忘れてはいけない。

そのためシリーズ最強のクルール戦であり、慣れない操作面の中で最強のクルールを倒して、ようやくエンディングなので、当時クリア出来なかった小中学生も多かったはず。てか、そもそも終盤まで進んでいないんじゃないか?

ちなみにドンキーたちに敗北した後は宇宙のちりに……ではなく普通に生きているし、普通に連れ帰ってます。宇宙船に括りつけた状態ですが。



こうして歴代最強のクルールとの宇宙をかけた事実上の最終決戦(?)が繰り広げられたため、もしクレムリン軍団が引き続き登場するためには、

という今後の彼らを悪役にしたストーリー製作の難易度が跳ね上がることになったと考える。

パワーワード過ぎるやろ!宇宙征服以上の野望を考えるって無理ゲーに近いって!

まあ、それでもあの任天堂ならやってくれるかもしれないが(いやいやそんなまさか)



でもそれが出来なくて一旦全てをリセットし、ストーリーを簡素にしたのが、リターンズとトロピカルフリーズだったのだろうと思った。

まあ、ジャンクラが発売される前にクレムリン軍団のいないリターンズが既に裏で開発が進められていた可能性もなくはないので、もしかしたら既に決まっていたのかもしれないが。

結構マイナーな作品なので知らない人も多いことから、もし彼らが悪役として復活した際の目的としては、64みたいなDKアイランド破壊まで行かずとも、島を支配する程度で済ませてきそうだ。

クルールの目的やキャラ設定が安定していない

一応マンネリ化を防ぐためとは言え、彼の野望と悪事が毎回違うのもある。主に行った悪事といえば、

  • 【初代スパドン】バナナ泥棒
  • 【スパドン2】ドンキー拉致監禁、及び身代バナナをコングファミリーに要求
  • 【スパドン3】ドンキーディディー拉致監禁、バナナバードとそのクイーンの封印、クレミス島の支配、表ボスのカオスで世界征服を企む
  • 【ドンキー64】DKアイランドを破壊(未遂)、コングファミリー拉致監禁、ゴールデンバナナの隠蔽いんぺい
  • 【ぶらドン】ウィナーメダル強奪(?)
  • 【ジャンクラ】宇宙人からクリスタルバナナを強奪した挙句、最終的には宇宙征服を企む

とシリーズが進むごとに悪事の規模がパワーアップしているのが見て取れる。拉致監禁ばっかじゃねえか。趣味(?)なのか??

しかしぶらぶらドンキーみたいにたまに嫌がらせするだけのマジで面白い。その時の台詞が、

だからね。もう意味わからん。てか、そもそもお前ヒーローじゃなくてヴィランだろ。

で、結局ひとりでは無理だと気づいたのか、後のたるジェットレースではトロフィーを盗むのではなく、クレムリンの精鋭7体を送り込んで、正々堂々と勝負してトロフィーを貰おうとしていたが。誰かひとりでも優勝できるやろって魂胆ね。

つまり悪事には含まれていない。

またクルールの「キャラ設定」が作品ごとに安定していないのもあると思った。

元々子供でも分かる簡素なストーリーにしているためゲーム内のテキストは微々たるものだが、テキストが多い作品もあった。

基本的には一人称が「オレさま」のクルールだが、作品によってはバラツキが見られ、3だと「オレ」、ぶらぶらドンキーだと「ワシ」、ジャングルクライマーでは「ワガハイ」といった感じ。


スパドン2、3で別ワニになりまくった影響なのだろうか。

しかもこの設定についても日本と海外と設定が異なっていて、レア社は2、3で登場した「キャプテンクルール」と「バロンクルール」はキングクルールが変装した姿……つまり同一個体(同一人物)だと明記していたが、何故かスマブラXのフィギュア説明では「キャプテンクルールはキングクルールの兄」という彼らは別個体である説明がなされていた。

一説にはキャプテンクルール(=キングクルール)が正体を隠すために「兄」だと言い張っている可能性もあるが。ただし作中ではそのような描写は一切ないので、やはり誤植か。

しかし最終的にはこの兄設定は誤植だったようで、後にクルールをデザインした方は否定していたし、実際のスマブラSPでクルールは普通にラッパ銃を使っていたので、同一個体であることが証明された。

その他にも肩書きや海外版と異なる設定もいくつかあり、他に例を挙げるなら、

  • 肩書きが「最高司令官」「クレムリンの王」「ボス」「総帥」とバラバラ
  • スパドン3で妻がいる台詞を発していたが、ただレア社があるコメディ番組をパロった要素の一つで実際にいるかは不明
  • ドンキー64で登場した超巨大な怪獣『クランジー』という弟がいるが、海外版では手下扱い
  • 元はしっぽが長かったが、アニメ版の影響か任天堂に版権が移ってから無くなっていた(しかしスマブラSPでは短いながらも普通に生えている)


しかも本来敵対関係にあるはずのコングファミリーと仲が良い描写も見られ、例えば初代スパドンの後日談とも言えるシリーズ「スーパードンキーコングGB」ではクランキーと手を組んでドンキーとディディーの度胸を試す、64の真エンディングではドンキーと仲良く手遊びしているなど。

まあ、メタ演出はレア社の特権みたいな感じなので、任天堂に版権が移ってからはそのような描写が見られなくなった。
しかし近年ではスマブラSPのバンカズ参戦ムービーではドンキー宅でくつろいでいたので、悪役キャラとしての仕事は未だに続いているのかもしれない。

例えばゲームの悪役の中で一番有名なクッパと比較してみると、

  • クッパ軍団を率いる大魔王
  • 一人称が「ワガハイ」で、時には語尾に「~のだ」を付けて話す
  • 性格は傲慢だが部下想いで子煩悩
  • よくピーチ姫を誘拐する
  • マリオの永遠のライバル

と現在に至るまでそのキャラクターとして知られているので、その差は一目瞭然である。特にピーチ姫を誘拐する悪役キャラとして馴染みがあるので。


このことから、クッパみたいにキャラ設定や口調などがリターンズ以前から固定化されていれば、シリーズで毎度登場していたかもしれない。

まあ、ステージの作りこみとアクションで魅せるドンキーシリーズで言うのは野暮かもしれないが。これが全て。

ちなみにスマブラSPで初めてキングクルールを知った層からは「バナナ泥棒」のイメージしか付かれていない。初期のデデデ大王か!さらにそのデデデ大王も最近はカービィの味方になりつつある。

個性があるクレムリンが少ない

しかしクルールは設定を固定化するだけで今後の再登場には期待がかかるが、クレムリン軍団の中では最も重要とも言える要素が欠けていると個人的に思った。それは、

ちょっと極論だったね!
正確には、クルールみたいにキャラ付けされたクレムリンが、まあ、今のところ少なすぎるわけですよ!

しかもドンキーコングシリーズでは現時点で18年も出番を失っていることから、その後の活躍場所と言えばスマブラのみ。


とはいっても、登場するクレムリンは絞られており、例えば最新のスマブラSPだと「クリッター」「クラップトラップ」ぐらい。そもそも彼らはリターンズ発売以前よりマリオゲームにもよくゲスト出演していたので、クレムリン軍団を詳しく知らない一般から見てクルール以外のメンバーと言えばこのふたりのイメージが強いはず。

自分が調べた感じ現在のクリッターは、下っ端のくせに一人称「オレさま」でイキっている脳筋としてキャラ設定されていたみたいだったが、正直いってそれしか個性がない。

pixiv百科事典では色ごとに性格の違いがあると言われているみたいだが、一人称と口調が統一している時点で全員一緒に見えるレベル。だってクルールに忠誠心があまりない下っ端だもの。

何ならジャングルクライマーではテキストなし。
容量の関係か色も全員統一されてて、ただドンキーたちを妨害するためにクリスタルバナナでパワーアップしたボスキャラとして活躍するだけだった。

それどころか一部はドラゴンになってクリッターの原型すら留めてないという。一応このボスの場合はドラゴンの口にクリッターが出てくる(?)

これはただ見た目が変わっただけで、移動や耐久力、倒し方がほとんど変わらなかったのもあるからだ。

例を挙げるなら、ただ歩いているだけでどんな攻撃でも倒せる雑魚敵「緑クリッター(1)=クロンプ(2)=コブル(3)」だろう。今見たらもうクリッターだけでええやろって思った。色も緑系で一緒だし。これによってクロンプとコブルは一切登場しなくなったという……。

このことからGB版や移植リメイクを除くとして、クリッターやクラップトラップ以外に再登場したクレムリンは「クランプ」「クラッシャ」「クロバー」「コプター」と計4体しかいなくて、その内のクランプとクロバーは「3回」、後の2体は「2回」という異例の少なさとなっている。



例えばシリーズでは初代、64、たるジェットレースと3回出た上にアニメドンキーでもクルールのお供として大活躍したクレムリン「クランプ」の場合。
一応アニメ版ではマヌケかつクルールよりやや頭が悪かったが、それでもクルールに対しての忠誠心は軍団随一と言っても良いほどだし、行動力も高かった。時にはドンキーたちの味方になることもあるほど根は優しい性格。

で、それを参考にキャラ付けしたのが、たるジェットレースのクランプだったわけだが。
とはいえ、初代や64のオープニングを見た感じ、元から参謀らしい活躍が見られたので、このクランプは過去の活躍を得て個性を手に入れた唯一の個体だと思われる。

つまりこんな風に下っ端以上の戦闘職に就きテキストを喋る個性的なクレムリンがひとりか、ふたりいるだけで、クルール以外のクレムリンでも大分動かしやすかったと思うし、今後ボスキャラとしての登場もあり得たかなと。

クッパ軍団で例えるなら、カメックやクッパJr.みたいな参謀ポジション。クッパJr.はどっちかというと王子様ポジやけど。作品によっては登場していないケースもあるけど、出番としてはかなり多くRPG系は特に。

最もたるジェットレースの時点でやるべきだった

ディディーコングレーシングみたいなアドベンチャーモードがあれば、間違いなくクレムリン軍団の人気もスパドン当時まで行かずとも少しは上がっていたことだろう。


あと、クルールもクルールでもっと一部の部下を大事にしてくれればね。

64の冷酷さか役に立たないクレムリンは大半は使い捨てにしているみたいだが、逆に優秀なクレムリンに対しては今後の作品へ出演させるほど優しいってことはある。クリッターみたいに代替が利く下っ端を除くならば。

確かにクロバーとか初見プレイヤーを驚かしにかかる要素としては使いやすいし、コプターに至っては空飛べるワニという個性の塊かつ無敵の敵キャラという。後者は優秀すぎてわざわざ遠い場所から呼び出すほどだし、実はクルールに相当気に入られている説もあるからな(私個人の考察です)。

いや、もっと言うなら数回登場するクレムリンは開発陣から気に入られていたってことでしょう?当時クレムリン軍団の版権が任天堂になってから、クルールよりクリッター推し過ぎだったよねえ?


すいません、熱くなりました。

【余談】たるジェットレースのクレムリンの場合は?再登場は?

  • わんぱくで単純明快ないたずらっ子「キップ」
  • おませでちょっとイジワルな女の子「キャス」
  • アフロを被ったクールビューティなお姉さん「カリプソ」
  • 怪力だが物事を考えるのが苦手な子供っぽい怪物「クラッジ」

とこのように、たるジェットレースで初登場した個性的なクレムリンたちが、スマブラXでさらにキャラの掘り下げが行われていた。しかし今後テキスト込みで彼女らを本編シリーズのボスキャラとして登場させるかは微妙なライン。

そもそも相手がドンキーだった場合は体格差が激しいし、特にラッシュ攻撃をぶち込むこと自体が色々とアウトすぎて過激である(これが唯一許されるのはクラッシャの亜種であるクラッジのみだろう)。

逆にたるジェットレースでライバル関係だったディディーやディクシー、タイニーで固定化されるならワンチャンあるかもしれないが。

個人的妄想だけど、どうやらクラッジはキップとキャスと仲が良いみたいなので、リターンズのパイレーツクラブやトロピカルフリーズのバブーンブラザーズでは見られなかった、それぞれ見た目や性格は違うが息はぴったりなトリオボスキャラとしての登場は可能性があると思います。

これだとドンキーも殴れますね。例えばキップやキャスが奥で攻撃してくる中、クラッジを倒したら勝ち!みたいな。しかも全員子供っぽいので、序盤の登場があり得そう。

ちなみに彼らはスマブラXのフィギュアの説明にて、クリッター種であることが判明している。
クリッターを賢いメスに性転換させたカリプソのキャラデザといい、キップやクラッジのお馬鹿なキャラ設定といい、恐らく誤植ではないと思われる。

任天堂に版権が移ってからの売り上げが低すぎた

もう途中から話から脱線したような長々ガバガバ考察だったけど、結局これが全てだと思います。はい。

クレムリン軍団の版権が任天堂に移ってからのドンキーコングシリーズの売り上げが、リターンズが発売される以前から年々下がり続けていたことを。

ではレア社買収後に発売されたクレムリン軍団が登場したドンキーゲームの国内の売り上げを見せます。こちら、

  • ドンキーコンガ「43万本」
  • ドンキーコンガ2「11万本」
  • ぶらぶらドンキー「5万本」
  • ドンキーコングたるジェットレース「9万本」
  • ドンキーコングジャングルクライマー「21万本」

今でこそまあまあ売れているレベルだが、当時としては低い部類で、特にぶらぶらドンキーとたるジェットレースが10万本以下なのが痛い。
ぶらぶらドンキーの5万本も大分ヤバいけど、特に個性的なクレムリン軍団が沢山登場したたるジェットレースが全てを物語っている。

しかもマイナー作品が故にスマブラXのフィギュアにも出なかった影響で、クランプとコプターが再登場していることにすら未だに気づいてない一部古参がいる結果になったとか。何のために再登場させたんだよー(泣)




たるジェ以外未購入なので、中古で見ただけでうろ覚えだが、クレムリン軍団が出ているところが非常に少。てか、普通にいなかった。

例えばジャングルクライマーの表パッケージだとジンガーしかおらず、裏もジンガーとトンボのフリッター、味方キャラであるバナナ星人がいるだけ。

ここにクリッターかクルールが登場していれば、クレムリン軍団ファンは少しでも購入していたはずだし、もっと売り上げも上がっていたんじゃないかなと。
まあ、もしかしたらクッパみたいに逆に登場していることを分かった上で購入している可能性もなくはないが。

たるジェットレースの場合は小っちゃいけど、4人対戦できる画像にクリッターがいるくらい。てか、この小ささじゃクリッターかどうか分からないか。




そのため説明書と公式サイトと見て初めて判明するわけだが、当時はスマホも無ければ子供にとっては高額とも言えるPCを買ってネット検索している方も今より少なかったはずなので、せめてパッケージに「クレムリン軍団」の名前を紹介文に入れるか、アートワークでも貼り付けるべきだったと思っている。



しかしどっちみちクレムリン軍団がいてもいなくても、ドンキーコングのゲームからユーザーが離れていたことは事実だし、言わばこれらシリーズも外伝に当たるので、未だに本編シリーズより知名度が低い。

こうして売り上げが長年回復出来ずに本編シリーズを出す際に、新規を増やすことに重点を置いてしまい、クレムリン軍団を含めた馴染みのキャラを大量にリストラした「ドンキーコングリターンズ」が発売されてしまった。

その結果として国内で100万本近く出すことに成功したので、やはり2Dドンキー強しと言った感じだった。
そしてこの流れでクレムリン軍団を再び不在にしつつ馴染みのキャラを最小限復活させてリターンズを正統進化させた続編のトロピカルフリーズも発売したわけだが、残念ながらこちらは国内売り上げが10万本となってしまい、後のswitch版で挽回することになった。

前編で紹介した「単純に人気がなかった(人気が低下していた)」と繋がる話とも言えるので、個人的にはこの売り上げの低さがクレムリン軍団がリストラされた最大の要因だったと考える。

それは大半のコングファミリーとアニマルフレンドも同様である。だから一概にクレムリン軍団だけが不遇ではない。

最後に。それでも復活してほしい。

しかし極論を言うなら「復活させた方がいい」と思っているのは事実である。

まずクレムリン軍団の後輩とも言えるティキ族とザ・スノーマッズだが、どちらともドンキーたちにやられてその後は再登場していない。

スノーマッズはエンディングムービーを見た感じ再登場しそうな気もするが、ティキ族に関してはムービーで主導者であるティキトングと基地が破壊された描写があり、その後のトロフリでは絶滅している感じだった。
火山から誕生した魔物みたいな奴らだったから、寒さには勝てなかったのでしょう。ティキ族は全員火属性持ちだった?

辛うじて生きていたのは『さけぶ柱』のみ。
何故か各島に存在しているし。再び火山が噴火すれば復活……もなくはないが。



またジャングルビートだとそれぞれの王国を支配するコングが悪役だったが、最終的にはラスボスを除いて改心していたのでこちらも解決済み。

ラスボスは『ファンナルコング』ね。ドンキーコングのラスボスとしてはデザインがいいし、ゴリラ同士なのでコイツは外伝でも再登場しそう気も?



確かに既存プレイヤーに新鮮味を味合わせるのは新作ゲームにおいて大事だけど、こんな風に新キャラを作っておいて結局使い捨てにするくらいなら、馴染みのある敵キャラを登場させたほうが断然いい。

新キャラを作るアイデアを考えるコストが減らせるし、良いことだらけだと思う。


だからこそクレムリン軍団を復活するべきという理由なのです。多分完全新作で既にいるかもしれないけど。
何ならキャラデザも昔と違って変わっているはずなので、18年という長い年月でどれだけ変化が見えるか楽しみで仕方ない。



最もティキ族とか他敵勢力を叩いている一部クレムリン軍団ファンがいるので。いや、ファンじゃなかった。ただの周りを不快にさせる馬鹿だった。

結構胸糞悪い話なので詳しく知りたい方はどうぞ。
【炎上覚悟】一部オタクファンの問題行動「キャラ叩き(キャラアンチ)」についての愚痴

1つの映像だけで叩いたり、無意味な論争したり、不安になって勝手にネガティブになって今後を決めつけたりするドンキーのキャラデザを批判する輩と違うことは証明したい。でないとクルールたちに顔向け出来ないしね。

最初は慣れずとも受け入れる。それが「本当のファン」だから。

しかしそれでもクレムリン軍団不在の状態で、ティキ族復活とか、新敵勢力なんて登場させようものなら、炎上することなんて確定しているので。

ファンの大半が望むことは、キングクルールとクレムリン軍団が復活し、活躍するドンキーコング完全新作だし。

【おまけ】もし完全新作を出すなら初心者~上級者まで楽しめる難易度設定を

あとこれは要望だが、もしクレムリン軍団を復活させたのなら、難易度設定を重要視してほしいですね。

私はトロフリのハードモード含めて全クリ出来たものの、やはりゲーム初心者としてはそこまで到達すること自体が無理ゲーである。

リターンズHDではモダンモードが追加されて便利アイテムを9個まで持ち込み、体力多めと、初心者でも遊びやすくゴリ押しでクリア出来るよう設計されていたが、初期のWii版ではこれらの要素はないので、完全に実力勝負。ロケットバレルとかいう1度障害物にぶつかったらアウトになる鬼畜仕様。





もしドンキーコング完全新作でクレムリン軍団が再登場し従来通りクルールがラスボスとなり、今までにない濃いストーリーが盛り込まれていたとしても、エンディングに到達しない限りは本末転倒。

実際にレア社らしくハチャメチャなストーリーが展開されたジャングルクライマーが高難易度すぎてエンディングまでたどり着けなかった小中学生がいたほどなので。


つまり初心者〜上級者でも楽しめるゲーム設計にすることが最優先とも言えるので、モダンモードやファンキーモードといった初心者向けのモードは今後も採用してほしいかな!


以上、ガバ長考察でした!!長いよ!
switch2最新情報発表までもうすぐ一週間ほどになりますが、クレムリン軍団関連の記事はあと二つほど上げる予定です。

本当はリターンズも200%クリアや途中絵も描きたいけど、万が一そこで発表されてしまったら現状下書きしている予想記事が全部没になるので、何とか間に合わせるようにします。お楽しみ。

あと一つはキャラ考察みたいなやつなので、間に合わない場合は上げずにゆっくり編集しようと思います。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

今日はここまで。
ではまた

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